ママパパどくた〜ブログ
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オーストラリア生活

英語を使って英語圏で働くということ

こんにちは!

オーストラリアで臨床医をし始めてから10か月が経ちました。

これまで英語圏で働いた経験など毛頭ない私が感じたことをご紹介します。

英語力たりなさすぎ問題

最初は本当にきつかったです。

もちろん、働き始めるために必要とされる英語の試験はクリアした上で働き始めましたが、「全然レベルちがくない?!」と思いました。

幸か不幸か、私の最初の職場では外国人医師はいても大体イギリス人で、英語のノンネイティブは1%未満では?という環境でした。

そして働き始めた時点でオーストラリア在住歴は2年ほどになっていたので、現地のアクセントには慣れていたのですが、大量にいるイギリス人たちのアクセントが聴き取れなさ過ぎて大変でした。

まさかこんなにイギリス人がいるとは・・・と盲点でした。

どうやらイギリスの医学部卒だと、私のように試験を受けずにすぐに働けるというのと、現在のイギリスの医療制度がいろいろと大変なようで、中には医学部100人中の50人がオーストラリアに来ている、という人もいました。友達とシェアハウスしながら数年働いたのちに80%以上は帰国していくそうです。

脱線しましたが、とにかく最初に大変なのはイギリス英語に慣れることでした。笑

ハイソな子たちが多いせいか、Poshな訛りを話す人がおおく、聞きなれなさ過ぎて会話するのにも一苦労でした。笑

日本で英語うまいねと言われても・・・

そもそも、渡豪する以前から、日本では「英語うまいよね」といわれるレベルでした。

(OETに受かるレベルではありませんでしたが)

実感したのは、日本で「英語うまいよね」といわれるレベルをLevel5だとすると、

ネイティブ同士の会話に普通に入っていけるレベルってLevel 50000だよなと思いました。。。泣

(仕事として成り立つのはLevel 1000くらいからかなぁと思います。)

電カルやシステムに苦しみました

当たり前ですが、パソコン内に表示されるのもすべて英語。

最初は「保存しますか?消去しますか?」という英語もすぐにわからず、ひとつひとつにつまずきました。笑

システムの違い

ちなみにこちらは保険は「メディケア」という皆保険(市民権保持者 or 永住権保持者のため)と、プライベート保険の2パターンあり、

公立病院は全員受け入れますが、

プライベート保険をもっているか、それを使いたいかどうかをその都度確認し、プライベートのより待遇のいい病院に転送したりもするのが大きな違いとしてありました。

またIndigenous people(原住民系列の人たち)には専用のcoordinatorを提供しているのもオーストラリアならではかな、と思います。

最初は基本みんな泣く。

他の日本人医師たちに話を聞いても、ほぼ全員、働き始めた初期は泣くほどつらい経験をしていました。

そしてこれも幸か不幸か、私が現地で知り合った日本人医師たちはみんな優秀すぎて、

「まあこんな優秀な人たちも泣くほどつらいなら、私がつらくても当たり前か」

という心持ちになれたことを覚えています。

医師や看護師の服装

タトゥー、鼻ピアス、耳ピアス、ビビッドな色の髪のカラーリングをしている割合もそこそこありました。

もちろんどれもしていない人もいます。

印象としては若者の方が上記の服装が少し多いのかな?と思います。

ハイソな雰囲気の人は上記のどれもしていない、というのは万国共通なのかなとも思いました。

服装、身なりの自由を手に入れたい人にはいい選択肢になるかもしれません。

Referee文化の良さ

こちらでは就職時にはRefereeという推薦人みたいなものが必要になります。

履歴書にRefereeの名前や仕事先での立場、連絡先などを併記します。

そして多くの場合はRefereeが提出先から推薦文やアンケートに答えるように求められます。

このRefereeを用意するのが最初の就活で遭遇する関門の一つなのですが、

いざ就職してみると、このReferee文化の良さを感じました。

というのも、就職したらそれで終わりではなく、継続的に周りから評価されるんですよね。そして就職自体も年間契約なので終身雇用ではないので、みんなわりと「ちゃんと」しているんです。

日本ではよく、「そこにいるけど働かない人」というのが発生していた印象がありますが、そういう人はこちらでは本当に見たことがないです。

そして、日本では医者といえば、いわゆる「変なやつ」が多い印象がありましたが、こちらはBehaviorも継続的に評価されているので、ほぼ全員がコミュニケーション能力がある程度あり、怒鳴ったりいじめたりというようなことを経験することも、見かけることもないのがストレス面でとてもいいと感じました。

(Behaviorが悪いと、専門研修プログラムに入れなくなったりするそうです)

求められる立ち振る舞いの違い

価値観というか社会通念が日本とオーストラリアで違いすぎて、話す人によって温度感を変えなきゃいけないなと感じました。

例えば、日本だと謙遜、謙虚が好まれまずが、オーストラリアではconfidentな(自信のある)姿勢が好まれます。

そして控えめすぎると「信用ならない感じ」になってしまうので、confidenceを見せるのはもはや必須技能なのです。

休みは多いはずなのに・・・

こちらでは日本と比較すると、病院滞在時間は短いです。

しかし、仕事がある日は夜に何かする余裕は全くなく(子供がおらず、仕事に慣れてくると余裕はでてきますが)、

休みの日に来年の就活や次のローテーションの予習、各ローテーションの評価提出などをしなきゃいけないので純粋に休めるのはもっと少ないです。

日本だと入職したら周りに合わせてればなんとかなる感ありますが、

そもそもネイティブ同士の会話にはついていけないのと状況も違うのでいろいろと自分で調べて遅れないように提出して、の繰り返しでした。

いかがでしたか?

やはり医療はインフレなだけあって、国が違えばいろいろ違いますよね。

これが知りたい!などがあればコメントで教えてください。

ではまた!

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