ママパパどくた〜ブログ
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救急科でローテーション!

私はオーストラリアの3次救急病院で3か月働きました。

そこでの経験を今回はシェアしたいと思います。

労働時間

1回9.5時間労働で週4回のシフトでした。

シフトは、

  1. 8:00-17:30
  2. 14:00-23:30
  3. 23:00-8:30

のどれかの勤務帯でした。

どれも日本で経験したよりは忙しく、お昼休憩約20分以外はずっと働いており、深夜勤務はなかなかきつかったです。(仮眠は完全にゼロです)

私の場合は深夜勤務は3か月で7晩だけなので、まあなんとか頑張れました。

シフト制がしっかりしており、勤務時間が終われば引継ぎをしてすぐ帰宅できます。

とにかくマンパワーがすごい

病院機能の集約化が進んでおり、マンパワーが充実しているなと感じました。

各部署の責任者であるコンサルタント(専門医)も、この病院だけで30人くらいいました。

そして医師の男女比も半々もしくは女性が少し多いか?というくらいいて、救急科の部長も女性でした。

日本の病院で女性の救急の部長は私は見かけることはありませんでした。

救急科内の各部署

各チームにコンサルタント一人、レジストラ1-2人、HMO2-3人で構成されていました。

チームの内容としては、

  1. メインストリームの2次救急、3次救急をみるチームが2チーム
  2. Short Stay Unit 1チーム
  3. 小児科とFast trackという軽い外傷をみるチーム 1チーム

の3つでした。

メインストリームの仕事

 これはあまり日本と変わりありません。

 ウォークインから救急車、3次救急含めて対応します。

 入院が必要と判断すると各科に連絡します。

 コールセンターにいるの?というくらい毎日電話をかけまくらされるので英語力と度胸はかなり鍛えられました。

Short Stay Unit

24時間以内の滞在用のベッドが20床ほどありました。

多くの患者は退院しますが、入院が必要な場合はそのまま別の病棟へ移動となります。

深夜勤務だとこの入院0日20人超を1人で管理しなくてはならず、深夜ですが何人も退院があったり、中には入院してるのにまだ誰にも診察されてない人もいて、

その診察をしたり、(縫合が必要だったり)

朝の申し送りで全員分のプレゼンをしなきゃいけないという、外国人医師には修羅のようなシフトでした。笑

水を飲む暇もなく、脱水になりかけたのを覚えています。笑

全科の初療をこなす救急医

こちらの救急は全科の初療を行うので小児科産婦整形などの症例もみており、

骨折でも転位が少ないものなどは救急医が整復してギブス巻いて専門外来の予約をした上で帰らせてます。

そのため、小児科医を救急外来でみかけることはほぼありません。

産婦人科はさすがに、バルトリン膿瘍とか子宮内反症の出血など処置が必要なものが多いので救急医がみたあとに産婦人科医が直接併診してくれますが、

正常妊娠中にただ少量出血したとかは救急医だけの診察ののちに産婦人科医に一応相談だけして、専門外来の予約をとって退院させています。

労働環境について

労働者としては、こちらの職場環境はsustainableだなと感じます。

体調が悪ければsick leaveが有給でとれ、その欠員を埋める人がちゃんと配属されます。

こちらの救急は病棟がない(Short stayはありますが)ので、毎日チームメンバーも入れ替わるため、病欠による影響はほぼゼロに感じられます。(コンサルタントになるとそうはいきませんが)

ただ、救急での患者の待ち時間は驚くほど長いので、患者に優しいのは日本の方だろうなとも思います。

(バイタル安定していると7時間待ちとかもよくあります。。)

救急のつらさ

個人的には、救急科ローテは最初のローテだったこともあり、楽ではありませんでした。

つらいこととしては、

  1. 夜勤が多くてつらい
  2. ずっと誰かのアラームが鳴り続いている場所で働かなくてはいけない
  3. 不穏やせん妄、ドラッグなどの理由で患者が叫んでいる時間も短くはない

というところが主につらかったです。笑

日本でも取り入れたいシステム

私が働いた病院の救急科では、上述のように毎日メンバーが入れ替わります。

そのため連絡事項などについては、毎日の始業時にパワーポイントのスライド形式で伝えます。

その週に何度もシフトが入っている人は同じスライドを何度もみることになります。

そのときのメインストリームのコンサルタントがスライド内容を紹介し、5-10分程度の発表で最後に今日のメンバーがいることを確認して終わります。

またこの同じスライドは全員にメールで毎週送信されており、1週間以上シフトに入らなかった人にも伝わるような工夫がされています。

スライドにまとまっていることで情報も頭に入ってきやすいですし、とてもいいシステムだなと思いました。

そして毎週、若手医師に向けたチュートリアルも1時間程度設けられており、その間は若手医師たちはお金をもらいながらも学ぶことができます。

その日に休みの若手医師は来る義務はありません。

このように、勤務時間内に医療の質の向上に努められるのは健全だなと思いました。

いかがでしたか?

簡単にではありますが、救急科での経験をシェアさせていただきました!

トップの画像はUnsplashMpho Mojapeloが撮影した写真です。

POSTED COMMENT

  1. pine より:

    読んだ感じとても私にはこなせるようには思えないのですが、Clinicalが受かる英語力ならなんとかなるのでしょうか?💦
    また日本人の英語の発音でも現地の人は理解してくれますか?

    • ママドク より:

      コメントありがとございます。
      Clinicalに受かる前の英語力・医療英語の語彙力と比べると、Clinicalに受かった後は向上したと感じますが、それでも働き始めてから英語力・語彙力が足りてるなとは思いませんでした。合理的に?考えると、つらいことの方が特に最初の1年は多いですが、「もうここでやっていくんだ」という覚悟をした上でその環境にいれば語学は確実に向上すると感じます。また、意外と言葉が通じなくても誰かが見てくれていて、一生懸命にやっていると助けてくれるなとも感じます。上記に矛盾している気もしますが、日本人医師ならばいつでも日本に帰れる状況だと思うので、とりあえず足を踏み出してみる、というのも大事かもしれません。アクセントについては個性みたいなものなので、例え伝わらなくても伝えようという気持ちがあれば大丈夫です!私はつたない英語力で医療の安全性を保つために、ダサい文章しか作れなくても迷惑がられても、大事なところは聞き返して確認して、安全性だけは担保するようにしていました。

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