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AMC Clinical examに合格するまでにしたこと

今回は私がClnical examに合格するまでにしたことをお伝えします。

AMC Clinical examとは

AMC Clinical examは全部口頭のロールプレイ式の試験です。

AMC Part2と呼ばれたり、Clinical examと呼ばれたりもします。

対面試験とオンライン試験の2タイプあり、どちらかを選んで受験します。(2024年はオンライン試験のみの開催です)

詳細はこちらから最新の情報を入手してください。

私が合格するまで

私は計2回Clinical examを受けました。

まず最初に時系列をお伝えします。受かった時の試験日をX月とすると、

X-10月  大手予備校に通い始める。

X-6月  1度目の受験をする。(ここで勉強は一時ストップ)

X-5月  結果は7/14で不合格

X-4月  勉強を再開する。1日9時間程度。勉強スケジュールなどは別記します。

X月   2度目の受験。出来栄えとしては「全問受かったのでは?」と思うほど。

X+1月  10/14で結果的にギリギリで合格(笑)

という感じでした。

実際の勉強内容

まず大手予備校の10週間コース(週7日、1日9時間!)というのを受講したのですが、正直お金と時間の無駄と感じたので詳細は省きます。笑 

断然おすすめなのはDr. Amirという人のworkshopです。

video workshopで自分のペースでできる上にクオリティも一番いいです。

ホームページとかは存在しないので、Facebookで探すか、私に直接連絡先を聞いていただけるとお教えできます。

私はDr Amirの

  • Physical examination
  • OBG (産婦人科) workshop
  • Musculoskeletal workshop
  • GI (消化器内科) rapid review
  • CVS (心臓血管系)rapid review
  • Counselling workshop
  • Psychiatry workshop

の合計7コースを受講しました!

これらのワークショップで取り上げられる症例を全部実際に口に出してロールプレイして、緊張下でもすらすら出てくるように努めました。

Physical Examination(PE)のステーション

ロールプレイヤーは医学生や親役で、これから行いたい身体診察を口頭ですべて説明しなければいけないステーションです。

このビデオ講座を聴くだけでも膨大な時間がかかるのですが、PEは覚えるのも結構時間かかります。

一度目の受験前は予備校に時間が取られすぎて時間がなさすぎて、PEの動画を見終わったのが試験2週間前でした。

付け焼き刃的に詰め込みましたがなかなか覚えきれませんでした。

二度目の受験前は試験3ヶ月前から、毎日2問ずつstudy partnerと計1時間くらいしていきました。

お互い違うケースをすると1日に4例に触れることになり、記憶に定着しやすいうえに毎日続けられる分量なのでとても効果が感じられました。

時間をかけて何度も行うことで、試験前に焦ることなく、思い出すのも簡単でした。

毎回、試験に合わせて時間を測って行いました。

エクセルでリストを作って、最終的にはそれぞれ2,3回ずつ全症例をやりました。

Role Playのステーション

ロールプレイヤーは基本的に患者役で、その主訴やタスクに応じて問診/鑑別・診断/マネジメントを行うステーションです。

緊張下かつ時間制限があるので、鑑別をゆっくり思い出している時間はありません。

一瞬で8個くらいはでるようにそれぞれゴロとか作ったり、すでにあるゴロを使ったりしました。

試験1ヶ月前くらいからは主訴に応じた鑑別も、Study partnerとともに

  • medicine(内科)
  • OBG(産婦)
  • PED(小児)

をそれぞれ1つずつお互いにお題を出し合って確認し合いました。 

ロールプレイはまずはDr Amirの動画のケースを復習した上で、Study partnerに今日はこの症例を出して、と指定して練習するのがいいと感じました。

そしてそれに慣れてきたら、ランダムに症例を出してもらうのがいいかなと思います。

頭で理解するのと、すらすらとoutputできるようになるのとではかなりの差があるので、「もう言い飽きたよ〜」となるくらい練習するのがおすすめです。

そしてカウンセリングやPsychiatryのケースでは言い回しなどもとても重要です。

私は二度目の受験前に、すでにこの試験を合格された日本人医師に計5回ほど個人レッスンをお願いし、英語表現や対応の仕方などを学びました。

1日の勉強の流れ

9:30〜 11:00  Study partnerとPEを各2例 する

11:00〜15:00  1人でアミールのノートを復習➕練習

合間に昼ごはん

15:00〜17:00     Study partnerとrole playを各2例する。

合間に家事育児をする

21:00〜22:00 復習

という感じでした。

この流れは2回目の受験のための勉強を始め、だいたいDr Amirのコースを聴き終わったX-1月からのものとなります。

模試について

実は当日の様子を完全に体感できる模試は2024年6月現在で存在していません。

文字の大きさ、ネイティブの英語表現、問題文の長さ、などは当日しか味わえない、というのがつらいところです。

ただ私はちょっとキモいくらい模試を受けたのですが笑、様子は違うものの少なからずは慣れられるのでよかったです。

私が受けた模試は全部で3種類で、

  • Dr Riley
  • ARIMGSAS
  • firstaid

です。

それぞれの特徴をまとめると、

 Dr Riley

  •  Facebookで運営しています。
  •  1回約160ドル
  •  ロールプレイヤーは1人のみで東アジア系です。
  •  問題は最近の過去問から出題。
  •  採点は毎回Dr Rileyによりされ、5日後に結果が来る。

ARIMGSAS

直接ホームページから申し込みます。

  • 1回700ドル(オンライン試験用)
  • ロールプレイヤーは8人もしくは16人。(受験者の人数で変わります)全員、私たちと同じように試験を経験してきたIMGたち。
  • 問題は古め。採点はIMGたちがそれぞれ独自に判断するのでややテキトー
  • 結果は数日後に判明。

firstaid

  • 1回320ドル。申し込みまでにID確認があったりと少し面倒。
  • ロールプレイヤーは8人。全員、私たちと同じように試験を経験してきたIMGたち。
  • 問題は最近の過去問から出題。
  • 模試翌日にライブセッションで問題の解説がある。結果は4,5日後に返却される。

ということで、予算も相談しながら組み立てていくといいのでは、と思いました。

ちなみにDr Rileyは基本的に3回分しかバージョンを用意してないそうです。

実際に私が受けた回数

1回目の受験前にDr Riley 3回、ARIMGSAS 2回

2回目の受験前にDr Riley 3回、firstaid 1回

の計9回でした。笑 (Dr Rileyの上限3回というのを知らず、特別に最後の方は問題を用意してくれました。)

そして一度も合格ラインを超えることはなく本番を迎えました。

合格ラインを模試で超えていた人で本番は落ちたという人もかなりいるので、模試は一喜一憂するのではなく、あくまで試験の準備として受けるといいと思います。

Recall (過去問)について

私は大手予備校の10週間コースでrecallを手には入れましたが、値段と時間とかを考慮するとお勧めではないです。

 Dr Amirの全てのワークショップを合わせるとそこそこの量のrecallになるのでそれらを丁寧に練習するだけでもいい気がしました。

 また、telegramというSNSにある、“Recalls everyday AMC2”というグループで最新のrecallを見られます。

さいごに

いかがでしたか?

少しでもお役に立てていたら幸いです。

この試験は合格率20%以下のとても大変な試験です。

ですが、帰国子女でもなく、スペックも普通なママ女医の私でも合格できました。

なので、正しく努力をするとあなたも必ず合格できます!!

心から応援しています!:)

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