今日は将来医師になりたいと思っている方やお子さんを医師にさせたいかも?と思っている方にむけて、医師になる方法とその道のりをご紹介したいと思います。
医学部受験
多くの医学生は進学校出身です。
小学生から学習塾に通い中学受験をし、中学でも塾や予備校に通い続ける方が多いです。
数学はここ、英語はここ、といったように塾をわけることもあるそうです。
日本では○○大学医学部に出願しますが、例えばアメリカではまず一般の4年制大学を卒業したのちにMedical schoolを受験し4年間通って卒業だそうです。
医学部生活
まず1年目は“教養科目”と言われる語学や統計学など医学と関係ない科目を勉強します。
せっかく医学部に入ったのに!とやや萎えてしまったような気がします。
2年目になると解剖学実習や顕微鏡を使った組織学実習、生理学や生化学、薬理学などいわゆる基礎医学を学びます。
日本の一般的な大学生のイメージとは異なり、この年はまずまず勉強に費やします。夜中も勉強ということもしばしばありました(計画性がないためでもありますが笑)
3年目、4年目は臨床医学を学びます。
内科、外科といった科目です。
4年目の最後にOSCE(オスキー)という診察の仕方や心肺蘇生の仕方などの実技、およびCBTと言われる選択問題のテストを受けます。
これに合格し5年目になるといよいよ病院実習です!
白衣を着て聴診器を持ち、少し医者のような見た目で実際の患者さんに携わらせていただき実臨床を学びます。
消化器内科、循環器内科、糖尿病内科、腎臓内科、血液内科・・・といったように内科だけでも細かくわかれそれぞれ1〜3週間程度の実習をします。
この実習が6年生まで続きます。
6年の夏には“マッチング”と呼ばれる就活があります。
医師臨床研修マッチングにエントリーし希望する病院に受験の申し込みをします。
大体筆記試験と面接のところが多く、グループワークや小論文などがある病院もあります。
この結果は10月頃にパソコン上で一斉に発表されます。
また同時に6年生の後半になってくると卒業試験があります。(それまでも毎年試験はあり、留年の可能性はあります)
卒業試験が終わるとまもなく2月に医師国家試験です。
3月に結果発表、4月1日からいよいよ研修医として社会人生活は始まります。
初期研修医から専門医になるまで
研修医は“初期研修医”というのが国から定められた義務で2年間あります。
それ以降は後期研修医として一つの病院に就職する医師もいれば、医局に入局して医局人事に従って複数の病院で1~2年毎に働くという医師もいます。
入局する割合はおそらく国内全体の80%以上ではないかなと思います。
そうして多くの方は医師7年目くらいで専門医試験を受けて専門医になります。
専門医になるとようやく一人前といった印象になります。(あくまで印象です。資格がなくても優秀な人は存在します)
いかがでしたか?今回はざっくり医師の道のりをご紹介しました。
もちろんこれはあくまで一般的な道のりで細かく言えば他にもいろいろな進路があります。また機会があればご紹介できればと思います。
ではまた!